2022/08/25
遠藤未奈子、大曽根一平、常住祐輝、綱川椎菜
9月2日(金)から9月4日(日)の期間、遠藤未奈子、大曽根一平、常住祐輝の3人の写真家による
展示会「いくつかの水面」を、表参道・青山のgallery tentplantにて開催します。
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人間は誰でも心の底に しいんと静かな湖を持つべきなのだ
(茨城のり子「みずうみ」より抜粋)
本展は、写真家の遠藤未奈子、大曽根一平、常住祐輝が各々の思考を体現した組作品と、
互いの水面に問いを投げ合うことで選ばれた作品群のふたつの軸で構成される。
大切なものの不在と向き合う、日常の機微を捉えなおす、関係性から世界を見る。
異なる起点から写真を撮る3人が応答し、新たな細波を生もうとしている。
<開催日程・時間>
2022年9月2日(金)~ 2022年9月4日(日)
10:00~20:00 入場無料
<開催会場>
gallery tentplant(住所:東京都渋谷区神宮前5-46-29クレスト神宮前105)
表参道駅A1出口から徒歩5分
<作家紹介>
遠藤未奈子 (えんどう みなこ)
1989年福島県出身、新潟県在住
https://www.instagram.com/end_umi/
・作家ステートメント
幼い頃の私は、なかったことになる取るに足らないものをいつも悼んでいた。
例えばミルキーの包み紙。それを捨てるのにも大変な勇気が必要だった。自分以外にこの存在を知る人はいない。ゴミとし棄てられ、何もかも一つにされ、燃やされて、なかったことになるのがものすごく恐ろしかった。
写真はそこにあったという現実を瞬時に描き出す。失われていくものや、忘れられてしまうものに意味を持たせたいと思う。
・主な作品
私たちの間にある旋律は(2017)
・主な展示
2016「呟くように、歌うように、そして舞うように」砂丘館、新潟
2017「我思うゆえに我あり」ギャラリmu-an、新潟
2017「New age photography」T.I.P 72gallery、東京
2017 TOKYO ART BOOK FAIR
・主な受賞歴、活動
2017 御苗場vol.20 レビュアー賞小林正明セレクト、横木安良夫ノミネート
2017 清里フォトミュージアム ヤングポートフォリオ収蔵
2018 KYOTOGRAPHIE INTERNATIONAL PORTFOLIO REVIEW
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大曽根一平 (おおそね いっぺい)
1984年千葉県生まれ東京在住。
学生の頃、祖父の形見のフィルムカメラを手にしたことをきっかけに写真を撮り始める。
https://www.instagram.com/oipp_photo/
・作家ステートメント
子どもの頃から1人でいる時間が好きで、そんなとき、言葉では言い表せない小さな心の機微を、どこかに流れていかないように、何かに留めておきたいという気持ちに駆られていた。いつからかその想いはシャッターを切ることに委ねられた。心の機微を日常に重ねて捉えなおす。この行為を呼吸のように繰り返し、積み重ねてきた。
今回の展示では、蓄積された写真と改めて向き合い、自分の源泉となっている部分を掬い出してみたいと考えた。過去の心の機微の蓄積は、現在の自分にも影響を与え続ける。本展示を通して、少しでも来場者の方に対しても、少しでも小さな波紋を投げかけられたらと思う。
・主な展示
2014 TOKYO ART BOOK FAIR
2016 TOKYO ART BOOK FAIR
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常住祐輝(つねすみ ゆうき)
1991年千葉県生まれ。ハンドメイドガラスブランドのSghrにて吹きガラス職人、ジュエリーブランドのSIRI SIRIを経て、都内スタジオ勤務後、2020年に独立。
https://www.yuki-tsunesumi.com/
・作家ステートメント
制作において、そのもの自体というよりそれを含めた周囲の空気だったり、関係性に興味があります。様々なものが相互に作用しあう中で発生する空気、そして私がそれらから感じたものとが混ざり合った結果を一枚の写真として表現します。
今回の展示では、今まで撮影してきた写真と向き合い、自分の核となるものはなんなのかを考えてきました。それをパソコンやスマートフォンの画面では伝えられない、展示という形で表現しました。
展示会場全体でなにかを感じとっていただければ幸いです。
<デザイナー>
綱川椎菜(つなかわ しいな)
<問合せ先>
ippeioosone@gmail.com