2023/03/22
ヤスダ彩 個展
「白粉花の香りがしたら教えて」
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景色はすでにそこにある
どこまでもつづく
私たちはすでにそこにいる
どこまでもつづく
だれかによる眼差しが介入しなくても
すでにそこにあるいる存在する
しかし皮肉なことにこの世において、私たちは2人並んだだけで”抵抗”になる
本作品では、理由なく景色となることが許されない関係性を改めて景色化する
なぜこの景色が必要なのかと聞かれ続けるのならば、わたしは、そう聞かれなくなるまで
ひたらすらこの景色を生み出し続けるしかないから
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多様なコンテンツや表現において、関係性のない女性たちを並べてはやたらと尊ぶ一方で、いざ二者間の関係性の側を描くとなると恋愛関係にある男女間のものばかりが選択されること/それ以外の関係性を描く場合にだけ特別な理由を問われ続けなければならないこと/描かれたとしてもその関係性が長く続くイメージが付与されないことへ疑問を呈するための展示です。
今回は幼なじみの2人と交際関係にある2人の女性を撮影し、
その様子を一つの「すでに存在する景色」として提示する試みを行います。
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ヤスダ彩
写真家。
1999年、愛知県生まれ。
高校在学中に活動開始。
2019年自身初の個展「青春が憎い」を開催。
大学在学の傍ら雑誌や映画のスチールなどで活動。
HP: www.yasuda-aya.com
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